舌の異常と病院の対応
舌が限界くらいまで腫れあがった
もう病院なんて行かない!と決めて以降、舌の痺れは治まることもなく、それどころか、その二年後、舌が腫れるという惨事に見舞われる
原因もきっかけも、自分でも判らないが、ある日朝起きたら突然舌が大きく腫れていた。
口がまともに閉じられないくらいに。
舌の表面からは出血もあり、痛みで止まらない唾液は血液が混じり茶色くなっていた。
この時はすぐ近所の個人病院へ駆け込んだ。
担当した医師は「えぇっ!!」と声をあげて驚いていた。
不審な食べ物も口にしていないし、特殊な雑菌のありそうな場所へも行っていないし心当たりが無いことと、数年前から舌に違和感があったことを伝え、暫く医師も自分も無言の状態になった。まぁ、その時自分は喋ることが出来なかったので筆談だったけれど。
「具体的な症状は、腫れ、痛み、味覚障害、、という事で」
舌なので切ってみるわけにもいかないと、医師は綿棒で口腔内の数か所の粘膜を採取し、原因が判らないから化学薬品は処方出来ないからと、漢方薬を処方してくれた
炎症止めと、舌の痛みは鉄分不足かもしれないから鉄分補給成分のあるものと、味覚障害は亜鉛不足かもしれないからとそれなりのものと。
「3日様子をみてまた来てください。なにかあったら、すぐ電話、、、、」
そう言いかけて、「あ、いや、でも、、話せなくてもとりあえず電話してください、スタッフには伝えておきますから」
正直、胸が熱くなった。
以前の病院とは大違いで、とても親身になってくれたから。
まぁ、そもそも症状の違いもあるけれども。
粉末の薬は飲みこむのに苦労した。舌が大きく腫れると飲み込む動作が困難になるし、口の中のものが意図しない瞬間に喉元に流れ込むのでむせてしまう。
むせると舌に余分な力が入るので、さらに激痛に襲われて飲み込む「ごくん」という動作が困難になる。
薬を飲むどころか、水を飲むのも命がけだった
丸二日、下の腫れは治まらなかった。
その間、水分はティースプーンで静かに口に流し込み、固形物は一切食べられなかった
栄養補給のためにドリンクタイプのカロリーメイトとポカリスウェット、そして水
ヨーグルトを試してみたが、むせた時のダメージが半端ないのでやめた
三日目、病院へ行く日の朝、舌の腫れは言葉が話せるくらい治まっていた
医師はあれからPCで様々な症状を検索してみたらしいが、これと該当するものは見つからなかったと話していた
自分の舌を診察して、「腫れがひいてよかった」と本気で安心した表情をみせてくれた。
処方したどの薬が効いたのかは判らないが、とにかく良かったと。
また腫れた時の為にと漢方薬を処方してくれて、また調べてみて何か判ったら連絡しますとまで言ってくれた。
結局、それから自分が県外へ引っ越すまでの2年間なにも連絡がなかったので、きっと調べても結果が出なかったのだろう。
でも、良い医師に出会えて良かった。
なにかあったら、病院へ行こうという気持ちにさせてくれた温かい医師だった。